麗しのワイルド ビースト
【虎之助】



パンツひとつで林檎のラブを感じちゃう俺…。



すげぇな林檎…。



「帰って来なくね?」

「探してんでしょ。虎パンツ」

「家帰った方がぜってぇ早い」

「アホだからね、林檎は」



健気じゃな~…。



彼氏のために年頃の娘っこがパンツ買いに…。



ラブだなラブ。



今日は可愛がってやろう。



「虎之助さん、次の時間の教科書忘れたんで一緒に見てもいいですか?」

「はぁ?お前の隣は山田君だろ」

「虎之助さんの教科書で勉強したいんです」



のぞみがここぞとばかりに俺と席をくっつけた。



ん~…。



パンツ買いに行ってる林檎に悪い…。



「よし!!お前俺の使え。俺は林檎の使うから」

「えぇぇぇぇっ!?」

「まず机を離せ」



渋々机を離したのぞみに教科書を渡した。



そして俺は林檎の教科書を…。



ペラペラとめくると沢山の落書き。



『虎君の寝顔~。今日はヨダレ垂れてます!!』



ぶっさいくに書きやがって…。



< 221 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop