麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

カワイイついでに食ってしまいたい…。



だけど今は我慢して帰ったら可愛がってやる…。



そして俺はやっとパンツを履けた。



翠が死んでも履きたくないゾウさん柄のキュートなパンツ。



よくこれを探したもんだと感心したくなるくらいの代物…。



「やっべぇな虎!!超カワイイ」

「見てんなよエロ尾崎」

「虎の生着替え写メ売れねぇかな～」

「殺すぞ…」

「ウソでぇす…」



これで違和感解消っ!!



よし、昼メシだ。



「俺カツ丼とミニラーメンと焼き肉定食」

「食いすぎっ!!」

「奢りだから食わなきゃな。ごちそうさまです翠君」



昨日のケンカで翠に借り出されたから今日はタダメシで満足した。



夜中の揉め事は勘弁してほしいわ…。



「そういや昨日揉めたヤツらってどこのどいつ？」

「ありゃ族だ」

「族？マサイ族とかそれ系の民族？」

「ちげぇよバカ。暴走族!!」

「なんのオカルト集団だよ」

「まぁアメリカで言うギャングみたいな？」



そりゃヤバイじゃねぇか。