麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

早速着替えてみた。



林檎のエプロン姿があまりにもガキ臭くて笑える…。



『バイト』というより『お母さんのお手伝い』みたいな。



さすがチビ…。



「じゃ、接客は笑顔でね？」

「「はぁい」」



なんでバイト辞めさせるような事態になるんだろう。



すっげぇよさ気な人なのに…。



でもそれは開店してから理由がわかった。



「さっさと運べやコラ!!ソバが延びちまうだろーがクソガキ!!」



人が変わるらしい…。



結構繁盛してるソバ屋のキッチンをひとりでこなし、バイトにバシバシと厳しいことを言う店長、『あっちゃん』はきっと元ヤン…。



働くとこ間違ったか…。



「あっちゃん!!海老天２つです!!」

「了解林檎タ～ン」



林檎にだけは激甘…。



女に優しく出来んなら女だけ雇えよ…。



「虎っ!!中手伝え!!」

「俺っ!?」

「ネギ切るだけでいい!!さっさとやれ!!」



はいはい…。