麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

だったらあたしも合コンに行ってやろうじゃん!!



「モモ!!合コンしよう!!」

「虎にボコられる」

「多分女には手は挙げない!!」

「翠になんて言えばいいわけ…」

「あたしの人命救助!!」



いまさら気付いたけどモモと翠君はうまく行ってるんじゃ…？



そんなモモを合コンに借り出していいんだろうか…。



「やっぱりやめよ…」

「あんたに合コンは似合わないよ」

「はい…」



でも虎君が…。



謝った方が先決かな…。



「ごめんね虎君…」

「別に」

「もう拒否んない…」

「ミイラになったらエジプトにでも埋葬してやっから気にすんな」

「だからごめんって…」



うぅぅぅぅ～…。



なんか泣きそうだよ…。



「ちょっと来い…」

「ん～…」



泣いちゃダメだと言い聞かせて虎君に引っ張られるまま教室を出た。



連れて来られたのはあたしと虎君がよく授業をサボる屋上…。



「ほら、座れ」

「はい…」



虎君の隣に腰を降ろすと大きな手がポンッと頭に乗った。