麗しのワイルド ビースト
虎君にそう思われてると思うだけで嬉しくなっちゃう…。



「俺なりの愛情表現だって言ったよな?」

「そうでした…」

「わかれよバカが!!」

「うん。好きだよ虎君」

「どのくらい?」

「いっぱい…」

「足んない」



いちばん好き。



好きな食べ物より、カッコイイアイドルより、なによりも好き…。



久しぶりに自分からキスした。



「いっぱいいっぱい好き」

「俺はもっと好き…」



その言葉でもう十分…。



今日は最高に嬉しい日…。



虎君から『好き』を2回もらえた…。



「どこ行ってたの~?」

「屋上…」

「虎って独占欲強いよね。ベタ惚れわかりやすい」

「なんで!?」

「キスマーク、2つ見えてまぁす」



だぁっ!?



いつつけた!?



恥ずかしいよバカ虎…。



「林檎、デートすっか」

「どこに!?」

「お前の行きたいとこ。で、そのまま家来い。親父がお土産のリンゴストラップのお礼がしたいとさ」

「わかった!!」



今日の虎君優しすぎっ!!



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