麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

１年のヤツらが見張り役らしいけどその手配をしてるのは光輝。



気の効くヤツだ。



「泊まるのはいいけど裸で寝ちゃダメだよ？最近寒いから」

「は、はははははっ…」

「まぁそれはいいんだけど、コレ!!あたしとジョニーからのお礼!!」

「チケット？」

「テーマパークとか好きそうだから!!休みの日にでも虎之助と行っておいでよ～!!」

「いいんですか!?」

「だってお土産嬉しかったんだもんっ!!虎之助は絶対買ってきてくれないし…」

「ありがとうございます!!」



両親も完璧林檎派だ。



政略結婚を望んでないのはきっと自分達がそうだったから…。



母ちゃんは今でも実の父、俺のじいさんを嫌ってる。



『いけ好かねぇクソジジイ』



そう親父に愚痴ってるのを何度聞いたことか…。



今でも俺の親は愛のない夫婦なんだろうか…。



「母ちゃんって親父のこと好きなの？」

「えﾞっ!?それ、息子に言わなきゃダメなの？」

「別にいいけど…」

「好きだよ～。旦那に恋しまくりの40代です!!」



おぇぇぇ～…。