麗しのワイルド ビースト
一緒にお風呂に入って、疲れた体をベッドに休ませる。



あたしのシングルベッドは虎君が7割、残り3割があたしのスペース。



虎君が大きいせいで窮屈だけど温かいから冬はちょうどいい。



テレビだけ着いてる部屋で後ろから抱きしめられるようにするのが最近の定番スタイル。



そのままふたりとも寝ちゃうんだけどね。



「ケホッ…」

「寒いのか?」

「ん、もっと絡み付いて…」

「俺、先寝ると思うからテレビ消しとけよ…」



腕も足も背中も…全部虎君に密着…。



胸まで温めなくてもいいんだけど?



「これやめてよ…」

「ポジション的にここになんだよ」

「せめてお腹にしない?」

「黙れチビ」

「はい…」



眠いらしく機嫌が悪くなって来たので黙ります…。



そのまま静かにテレビを見てたら聞こえて来た寝息…。



よくわからないけど幸せな気持ちになる…。



あたしも眠たくなって来たよ…。



おやすみ虎君…。



< 252 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop