麗しのワイルド ビースト
虎君に気づかれないまま外に出れた。



バイクで行くと寒いから今日は電車移動。



すぐ着くはず…。



「電車ん中あちぃな…」

「そう?」

「ん?お前目…充血してる…」

「あ、朝に化粧してたらふぁ、ファンデが目にっ!!」

「…………バカ」

「へへへっ…」



このデートがなくなっちゃったら次はいつデートできるかわかんないんだもん…。



帰るまで気づかれないぞ!!



そして着いたテーマパーク。



さ、寒い…。



一瞬クラッとして虎君に寄り掛かるような形になってしまった…。



「なに?」

「手?つ、繋ぎたいなって…」

「手袋邪魔」

「あっ、取る!!はい!!」



絶対不審に思われてる…。



繋いだ手をジッと見つめる虎君…。



「手…熱い…」

「手袋してたから!!」

「なんか隠してねぇ?若干テンション低い。ムリに上げてる?」

「そんなことないよ!?嬉しくてどうしたらいいかわかんない感じ!!」

「へぇ~…」



絶対怪しまれてる…。



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