麗しのワイルド ビースト
俺の腕でスヤスヤ眠る林檎も堪らなくカワイイ。



この小さい物体は全部俺のもんだ。



「虎之助」

「なんだよ!!入ってくんな…」

「それが噂の…」

「どう見ても裸だろ…気を使え親父…」

「盛ってんじゃねぇよガキのくせに」

「ガキだから盛んだろ」



裸の林檎がいるのに全く動じない親父を取り合えず部屋から出した。



下だけ履いて出た部屋の外で待ってる親父。



「仕事を頼む」

「報酬は弾んでくれんだろうな。もう林檎の治療費分はちゃんと稼いだぜ?」

「あぁ、今回はデスクワークだ」

「了解」



いいバイトが入った。



林檎が眠ってる間に片付けた仕事を親父に渡して終わり。



「なかなか早いな」

「当たり前だっつーの。俺が跡継がなきゃなんねぇんだろ」

「新太郎に負けんなよ」

「負けねぇよバカ」



あいつだけには負けないで、後継ぎの座を勝ち取る。



それが俺のやるべきこと。



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