麗しのワイルド ビースト
足をバタバタしながら駄々っ子中の林檎…。



「余計具合悪くなったらどうすんの」

「治るもん…」

「治ったらな」

「ヤダヤダヤダ~!!クリスマスなのにぃ~!!」

「意味わかんねぇんだけど…」

「ロマンチックな夜希望…」



そういう意味ね…。



林檎って頭わりぃな…。



「来年はお前の希望全部に答えてやっから。だから今は寝・て・ろっ!!」

「ギャッ!!」



ベッドに入って後ろからガッチリ抱きしめた。



もう寝るだけだな。



「離してぇ~…」

「ムリっス~」

「じゃあチューだけ…」

「なんなのお前。ワガママだな」

「ワガママです」



キスだけしてやるとおとなしくなった。



俺も寝よ…。



とくになにもしなかったクリスマス…。



まぁこんな日もアリで。



そのまま眠りについて目が覚めた時には林檎が先に起きてた。



ベッドの上からこうして林檎の行動を眺めるのは好きだ。



朝から笑える動きばっかりしてるから。



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