麗しのワイルド ビースト
俺は大学にも行くから今はガキなんて作れねぇし。



それは当分先の話しだ。



今はまだ林檎だけで十分…。



「風呂入っか」

「いってらっしゃい…」

「お前もだって」

「立てないんだもん…」



仕方ねぇから抱っこしてやる。



一緒に入った風呂では眠くてクタ~ッとなってる林檎が面白い…。



俺を背もたれにするように寄り掛かって無気力。


「俺の気持ちがわかったか」

「うん…。怖いくらい…」

「好き…だからこんなに感情的になるんだからな…」

「えっ!?もう1回言って!?」

「言わねぇ。腹減ったなぁ~」

「なんか頼めば?マズイご飯」

「マジでマズイからな…」



風呂から出て、取り合えずメシを食った。



ラブホじゃなくて普通のホテルにすればよかった…。



「マズくてもう食えねぇっ!!」

「ん~、おやすみ…」

「おい、まさか寝れると思ってねぇよな?」

「ふぇ!?」

「朝までだろ」

「ぎゃぁぁぁぁ~…」



ヤキモチ、恐ろしい…。



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