麗しのワイルド ビースト
勝手に部屋を開けまくるユタカとジョーと浬音…。



「ここはダメだっ!!」

「林檎見せろよ」

「服着てねぇからムリ!!」

「俺、鑑定してやるけど?」



なんの鑑定だコラ。



取り合えずジョーの溝落ちに膝を入れて黙らせた。



「これは興味深いですね」

「昔の日本人の絵だ…。たいしたもんじゃねぇよ…」

「有名な水墨画ですか」



絵画や高いグラスに興味津々の浬音はほっといても大丈夫そうだ…。



で、ウロチョロ走り回ってるこの童顔ヤロー…。



「こっからここまで何メートル~!?虎之助ん家楽しいね~!!」

「ユタカっ!!おとなしく座れっ!!」

「やだよ。飛行機でいっぱい寝たから眠くないしぃ~!!」



来て早々悪いが早く帰れ…。



その時、俺が死守してたドアが急に開いた。



ガンッと頭をドアにぶつけられた俺のこの怒りの行き場は…。



「おめぇ…焼き林檎にしてやんぞコラ!!」

「不機嫌…ってかうるさいよ虎君…。英語でなに騒いでるの?なんて言ってるかわかんないし…………!?」



おはようチビ林檎。



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