麗しのワイルド ビースト
あたしって愛されてるのかな!?



そう思ってていいのかな!?



嬉しくて虎君にベッタリくっついてた。



やっぱり虎君の腕の中って安心する…。



「虎君…」

「ん?」

「大…しゅき…」



寝る前にそんなことを言った気がする。



目が覚めたときには真っ暗な部屋で隣に眠ってる虎君。



キレイな顔があたしの目の前でスヤスヤと寝息を立ててる。



月明かりに照らされた虎君の寝顔は心なしか満足げ。



携帯を開いて時間を確認すると既にご飯の時間は過ぎてた。



「虎君、ご飯食べよ?」

「うっせぇぞ…」

「ご飯だよ?」

「シバくぞコラ!!うるせぇって言ってんのがわかんねぇのかっ!!」

「ご、ごめんなさい…」

「ん?林檎か…。ユタカかと思って殴るとこだった…」



ひぃぃぃぃぃっ!!



虎君に殴られたらあたし即死しちゃうよぉっ!!



どうにかうまい起こし方を研究しよう…。



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