麗しのワイルド ビースト
今日から2年生のあたしの新しい教室に入り、鳴り止まない胸の鼓動を沈めようとした。



「よぅ!!今日からまたよろしくな!!」

「あっ、京平…」

「なんだお前。変だぞ。生理か」

「ばっ!?バカ!!違うよバカ!!」

「バカ言い過ぎ…」



去年とさほど変わらない顔触れ。



このクラスはいわくつきのクラス。



はみ出しものばかりが集まる、いわばダメクラス。



荒れた学校の、更に荒れてるクラス。



「林檎ー、これ見てよ」

「なになに!?」

「先週の合コンで超イケメンゲット」

「カッコイイじゃん!!えっ?マジ彼?」

「キープ」



友達のモモは遊び回ってるギャル。



ケンカもするし、誰にも媚びないお嬢様…。



お嬢様だからこそグレてしまったような破天荒美女。



常に『愛』を求めて日々バトルを繰り広げてる。



そんなモモの友達のあたしは…。



きっとモモと同類と思われてる。



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