麗しのワイルド ビースト
そして痛い視線に気づく…。



「男ってアホだよね、林檎チャン」

「アホですね、お姉さん」



林檎が起きてるー!!



しかも自己紹介済みっぽい…。



それに、姉ちゃんじゃなくて母ちゃんだから…。



「さっさと出てけババァ」

「はいはい、じゃあ後でご飯食べに降りてきなね~」



ニコニコしながら手を振る林檎と母親…。



ウザい…。



「キレイなお姉さんだね~。でも虎君より日本人っぽい」

「あれ母親…。ちなみに純日本人…。親父がアメリカだから」

「そっか~って!?お母さん!?」

「あぁ、若作りしやがって…。気持ちわりぃっつーのなぁ?」

「おか、お母さん…『お姉さん』って言ったのに否定しなかった…」



ぜってぇ喜んでんだ…。



やっぱり次から家に呼ぶのはやめよう…。



むしろ林檎ん家の合い鍵よこしやがれって感じだ。



なんか…めんどくせぇや…。



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