麗しのワイルド ビースト
部屋に戻ったら抱っこされてベッドまで運んでくれた。



襲われそうな予感…。



「虎君?」

「黙れ」

「ヤダ!!」

「じゃあなに?」

「あたしのどこが好きなの?」



そう聞いた後に気付く。



『タダでは言わない』



虎君は超ケチだ。



「顔、体、性格、身長、全部。満足?」

「ちょっと待って…」



まさか虎君が即答してくれると思わなくて…。



胸が苦しい~…。



嬉し過ぎて…自分から抱き着いた。



「お前は?俺のなにがいいわけ?」

「全部…好き…」

「じゃあ問題ねぇな」

「うん…」

「前払い完了」

「へっ!?」

「へへへへへっ…」



そんな虎君も大好き。



理想の女にはなれないけど、ずっと好きでいるから。



だからいつまでもそばに置いといてね?



少しでも虎君に見合う女になれるように頑張るから。



大好きっ!!



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