麗しのワイルド ビースト
そしてふと気付く…。



視線を感じた先の人物に。



「おい、尾崎。あの金髪呼んで来い」

「あ!?誰だアイツ」

「転校生。先、上に行ってっから連れて来い」

「了解~」



久しぶりのケンカだ。



楽しまなきゃ意味ねぇな。



屋上に上がり、寒空を仰いだ。



また雪でも降りそうな空だな…。



「連れて来たぞ~」

「おぅ!!初めっか!!」



目つきの悪さは一流ですわ。



どっかのヤンキーとかそんなもんだな。



「なんでお前とやんの?」

「理由なんかねぇだろ~。血を抜いてもらわないとイライラすんだ」

「あんた荒瀬 虎之助でしょ」

「知ってんの?」

「有名人じゃん。荒瀬グループの御曹司さん」



だはっ!!



そっちの有名かよ!!



ってことはコイツはどこかの坊ちゃん!?



それってすご~くマズイ。



営業用とプライベートの顔を使い分けてる俺には最悪パターン。



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