麗しのワイルド ビースト
「食いてぇな」



はい。



これが虎君の普通…。



グイグイ押されて壁にピトッとくっつくあたしは虎君と壁に挟まれてる。



「いい加減カギよこせよ」

「ヤダってば…」

「俺が行ったら困ることでもあんのか?」

「あるよ!!毎日朝まで寝れない…」

「当たり前じゃん?年頃なんだから」



そう言ってみんながいるのに有無を言わさずキス…。



舌まで入れて来るし!!



「ちょっ…」

「濡れた?」

「バカ虎!!」



バシッと頭を叩いて逃げた。



もう~~~!!



あの節操なし!!



「あれが虎さんの女…」

「すげぇぞ林檎は。ドエロだドエロ」

「見えないっスね~…」

「あぁ食いてぇな~」



もう死ぬほど恥ずかしい!!



それにエロいのは虎君でしょ!?



もう超ヤダ!!



学校を歩けばヒソヒソとなにか言われ…。



毎日誰かがあたしの護衛をしてる…。



おかげで有名人ですよ…。



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