麗しのワイルド ビースト
腹が減ったしここは寒い。



なのに電話を切られた…。



「どうするよ…」

「えっ!?出れないの!?」

「壊していいと思うか?」

「ダメだと思う…」



だよな…。



ここで寝るしかねぇのか…。



ここは藤子が担当してる社会科の資料室。



たぶんこれが藤子の机…。



「食料発見っ!!食う?」

「勝手に食べていいのかな…」

「藤子が閉じ込めたんだからな!!」



机の引き出しに入ってたカップラーメンを林檎と食った。



食後は藤子のカップでコーヒーを飲んで…。



「す、凄く…言いにくいことなんだけど…」

「ん?」

「トイレ…行きたい…」



カップラーメン食った意味ねぇじゃん…。



もうやるしかねぇ。



「端に行ってろ」

「えっ!?」

「ドア開けてやるよ」



思い切り前蹴りでドアを吹っ飛ばした。



ガシャーンと音を出して割れたドアのガラス。



「早くトイレ行くぞ」

「う、うん…」



ピッタリ寄り添って歩く林檎がまたカワイイ…。



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