麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ
授業に出てないのなんて当たり前。



体育以外はほぼいない…。



「虎がユリ狩りするってよ」

「ユリなんか虎の出る幕じゃねぇだろ」

「俺らで片付けっか」

「だな」



なにやらこの学校のボタンを全部狩るらしい。



きっと今いるボタンを持ってる派閥は４つ。



いちばん大きいのが虎君のチームのサクラ。



その他に、ユリとヒマワリとバラがいる。



めんどくさいから早めに狩るんだって。



男ってわからない…。



まぁ虎君本人はやる気ないんだろうけど。



周りが盛り上がってしまってるので仕方なくって感じ。



「なぁ林檎」

「なぁに、京平」

「虎にケンカ売っていいか？」

「それをあたしに聞く!?男の世界にあたしは介入しないんだから」

「俺、お前のこと好きだ。だから…俺が勝ったら虎と別れて俺と付き合え」



京平があたしを好き？



えっ、冗談？



「えぇぇぇぇっ!?あたしが好きなの!?」

「普通気づくだろ…」

「でも京平なにも言わなかったじゃん!!」

「言おうとしたら虎に持ってかれたんだっつーの…」



なんでケンカするの…。



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