麗しのワイルド ビースト
そりゃあ虎君はイライラしてるさ…。



うちに男がいるんだもん…。



あたしと初チャンがベッドに寝て、海里達は雑魚寝。



ご飯作ったりするのはあたし。



まぁ1週間だけだし、置いてあげようと思う。



偉いくらいに勉強してるし…。



夜は虎君が教えに来てくれるし……。



「なにやってんじゃコラ」

「だ、だって虎さんの出す問題が難しくて…」

「序の口だろうが!!」



ベシッと叩かれる海里の友達。



教師、虎之助はもうバカみたいに怖い。



そんな問題あたしにもわからなぁい。



「よし、おめぇらこれ解いてろ。俺は林檎と戯れる」

「「えぇっ!?」」

「黙ってやれよ」

「「はい…」」



ベッドに座り、あたしを隣に置いた虎君はあたしの頭をヒジ置きにして読書。



戯れてないじゃん…。



しかもまた難しそうな本を読んで…。



経済とかそんな感じの本…。



< 332 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop