麗しのワイルド ビースト
あたしのせいでどっちかが傷つくの?



そんなの見たくないよ…。



「やめてよ京平…」

「このままじゃ気が済まねぇんだよ」

「もしね、もし…虎君があたしをいらないって言ったらどうすればいいの!?」

「は!?お前って本当にふざけたヤツだよな~…。普通にそれを俺に言うな…」



で、ですよね…。



そしてタイミング悪く教室にやって来た虎君と翠君…。



「虎!!」

「おぉ、京平。お前に話しあんだ」

「俺もある。林檎を賭けてタイマン張れ」

「…………頭わりぃなお前」

「わかってるっつーの」



楽しいはずの昼休みの教室がリングになる…。



京平…虎君はめちゃくちゃ強いよ…。



負けるってわかってるくせにどうして?



先に手を出したのは京平だった。



長い足が虎君の顔まで飛んでった。



それを腕で受け止めた虎君がそのまま京平の足を掴んでて…。



強烈な右ブロー…。



それでも離さない足のおかげで京平は成す術もなく…。



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