麗しのワイルド ビースト
そして海里の合格、入学とあたしの進級。



見事に虎君以外は同じ顔触れ…。



それからあたしの引っ越し。



お父さんとお母さんが海里と2人暮らしをしろと言いだし、リビングを挟んで2部屋あるマンションに引っ越した。



前よりも立派で嬉しい…。



それに学校に近くなった。



海里の彼女の初チャンは学生寮に。



毎日遊びに来てるけどね。



だから邪魔者のあたしは虎君ちへ…。



「明日からだね~!!」

「俺も3年か」

「記念日!!」

「なんの?」

「あたしと虎君が付き合って1年…」



『あっ、忘れてた』って顔をした虎君に少し拗ねてやることにした。



もう1年前か、虎君を校舎裏で見かけてから。



あの時よりズット好きになってる…。



「おい、拗ねんなら帰れ」

「なんで!?」

「忙しいんだ俺は」

「今日はヒマそうじゃん!!」

「そんなに俺のそばにいてぇの?正直に言えば?」



意地悪だけど大好き。



< 340 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop