麗しのワイルド ビースト
髪を掴んだ虎君がそのまま壁に京平をたたき付けて終わったケンカ…。



1分もかかってない…。



「腕がビリビリする…」

「京平の蹴りを止めたヤツ初めて見た」

「キッツイ蹴り…。京平、これ受け取れ」



虎君が倒れてる京平に差し出したのは金のボタン。



サクラの紋章…。



「なんで俺…」

「エロいから。仲間だ仲間~」

「ははっ、手加減しろよバカ虎が」

「賭けるもん間違ったな。そりゃあ手抜けねぇよ」



これはまさか…。



水持ってこ~いの友情?



虎君がそんなことするなんて意外だ…。



「虎ってすげぇ~」

「感心してないで京平どうにかしなきゃ!!」

「あんなのほっとけば治るって」



のんきなモモは京平と結構仲良し。



だからあたしも京平と仲良くなったんだけどな…。



好き…だったんだね…。



「ごめんね京平…」

「スッキリ!!」



痛々しい顔で笑う京平に胸が痛んだ…。



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