麗しのワイルド ビースト
って、痛んでるヒマもなかったみたい…。



ガシッと頭を掴まれた…。



「行くぞ」

「どこにぃ!?ちょっと待ってよ虎君!!」



ズルズルと引きずられて連れて来られたのは虎君達がよく使ってる空き教室。



バンッと勢いよく閉められたドアと息もつけないほどのキス…。



な、なに…。



「他の男に好かれてんじゃねぇよ…」



訳のわからないヤキモチです…。



でもいつも余裕の虎君が今日は少し焦ってる感じ…。



長い時間キスされて…。



虎君の手が胸元に伸びて来た。



ウソ、ここガッコ…。



「ゲット」

「えっ!?」

「なに期待してんだよ。もしかしてヤりたかった?」



虎君の手に握られてる家のカギ…。



念には念を入れてブラウスの胸ポケットに入れてたのに!!



あの~…。



「それないとあたしが帰れないんだけど…」

「放課後までには返してやるよ。じゃ、俺抜けっから」



へっ!?



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