麗しのワイルド ビースト
誰も虎君の行方を知らずに携帯にも出ない始末…。



やって来た放課後…。



「合い鍵ってすぐ出来んだな~」

「まさかそれを作りに!?」

「おぅ、カワイイだろ。これ、なんとかってキャラらしいぞ」

「似合わない…」

「だからこっち、お前にやる」



頭にキャラクターのクマが着いた合い鍵をあたしに手渡した。



虎君がクマ…。



「ありがとう!!」

「そうかそうか、嬉しいか。感謝しろよ?」



なんか…間違ってない?



あたしの部屋の合い鍵が盗まれたんじゃん!!



「ちょっとそっちも返してよ!!」

「チェーンなんてかけたらドアぶっ壊す」



いやぁぁぁぁぁぁぁ!!




絶対寝込み襲われる!!



なんであんなに偉そうなの!?



いや、初めから偉そうだったっけ…。



『好きなら従え』



それが口癖みたいだし…。



ん~…。



あたしは虎君のなにが好きなの?



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