麗しのワイルド ビースト
なんかムカつく。



「アイツが津川」

「じゃあちょっと返事してくるね!!」



津川の元へ行った林檎はふたりで教室を出て行った。



ちょいと偵察。



屋上へ繋がる階段の最上部。



「あのね、あたし彼氏がって知ってるか。でね、申し訳ないんだけど虎君以外考えられないの」

「あんなヤツのどこがいいの?不良だし性格悪いしエロいし…」



ぼろくそ言われてんじゃん。



シバくぞマジで。



「全部好きだよ?虎君の強気なとこも、意地悪なとこも。一緒にいて飽きないし楽しい。だからごめんなさい」

「どうかしてるね、川崎さん」

「…………虎君を悪く言わないで。バイバイ」



林檎…。



戻ってきた林檎に見つかってしまった。



俺、感動したぞ…。



「意地悪でも好きなんだ」

「うん、虎君ならなんでも好き!!大好き!!」



やっぱり林檎は死んでも離さない!!



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