麗しのワイルド ビースト
でもプロポーズなんて全くされてないし!!



ただパーティで婚約者って言われただけで、実際婚約してるわけじゃないし…。



あたしが本当に秘書なんか目指したら…アホ?



『なに本気にしてんの?』



みたいなオチはある?



でもうちの会社で働けとか言ってくれたし…。



虎君ってどこまでが本気かわからない…。



「ねぇ、好き?」

「せぇな…」

「ご、ごめん!!」



眠いのに話し掛けたらキレられそうだからやめとこ…。



そのうち真面目に相談してみようかな、将来のこと。



その日は虎君の隣で働くことを想像しながら眠りについた。



せめて虎君の役に立てたら幸せなんだけどな…。



なんて、1年前のあたしじゃ考えもしてなかったこと。



虎君はあたしの将来を変えちゃうほど…大きい存在になってるみたい…。



このままずっとそばにいれたらいいのにな…。



大好きだよ虎君…。



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