麗しのワイルド ビースト
祖父さんとは年に数回会うだけで、たまに出向いても会えないことすらあった。
一緒にどこかに出掛けた記憶もないし、ガキの頃からすっげぇ怖かった。
俺が誘拐された時も祖父さんは会いに来なかったし、何も言ってこなかった。
でも1回だけ、祖父さんがアメリカに来た時に笑ってる顔を見たことがある。
母ちゃんが祖父さんに文句を言いまくって、言い疲れて部屋に戻った時。
それを不安げに見てた俺に向けて『娘ってわからない生き物だ。はははっ』と。
それ以来、こんな顔を見るのは初めて…。
「あたし得意ですよ!!オセロなら!!」
「じゃあ手合わせ願いたい」
「やりましょう!!」
なんで仲良くオセロだよ!!
俺だってそんな近付いたことねぇのに!!
林檎がすごいのか、祖父さんが引退しておかしくなったのか…。
新太郎に相談してみようかな…。
先が心配だ…。
「あの、お祖父様…」
「虎之助は黙っとれ!!今いい勝負なんだから!!」
これは認めてくれてんのか?
それだけ聞きてぇよ…。
一緒にどこかに出掛けた記憶もないし、ガキの頃からすっげぇ怖かった。
俺が誘拐された時も祖父さんは会いに来なかったし、何も言ってこなかった。
でも1回だけ、祖父さんがアメリカに来た時に笑ってる顔を見たことがある。
母ちゃんが祖父さんに文句を言いまくって、言い疲れて部屋に戻った時。
それを不安げに見てた俺に向けて『娘ってわからない生き物だ。はははっ』と。
それ以来、こんな顔を見るのは初めて…。
「あたし得意ですよ!!オセロなら!!」
「じゃあ手合わせ願いたい」
「やりましょう!!」
なんで仲良くオセロだよ!!
俺だってそんな近付いたことねぇのに!!
林檎がすごいのか、祖父さんが引退しておかしくなったのか…。
新太郎に相談してみようかな…。
先が心配だ…。
「あの、お祖父様…」
「虎之助は黙っとれ!!今いい勝負なんだから!!」
これは認めてくれてんのか?
それだけ聞きてぇよ…。