麗しのワイルド ビースト
先に林檎を帰してたから、インターホンを押したら林檎が出て来た。



「合い鍵よこせよ」

「ないよそんなの」

「お前のカギかせ。スペア作るから」

「ヤダ!!」



そんな話しをしながらリビングに入ると海里が落ち込んでた。



情けねぇ顔しやがって。



俺はお前をそんな風に育てた覚えはない。



「ごめん、虎さん…」

「謝る前に反撃だろ」

「でも俺…」

「お前攻めたとこでなんか変わんの?新入生は全員俺に従えなんて言っても納得しないヤツのが多いだろ」



だからこうなることは目に見えてた。



海里だけが悪いんじゃない。



「名を上げたくてうちの学校に来たヤツらなんだから。だから仕方ねぇって」

「虎さん…俺…光輝先輩に会わせる顔が…」

「うるせんだよ!!ウジウジしてんじゃねぇ!!これ以上情けねぇ顔すんならボタン返せ」

「ヤダ…。ヤダ!!」



だったら明日、俺らの反撃開始。



光輝があそこまでやられたら俺だって黙ってらんない。



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