麗しのワイルド ビースト
放課後に捕まえた一匹をエサに呼び出した100人ほどのバカ達。



俺達の方には海里の友達4人も混ざりやがった。



『1年の責任っス』なんて暑苦しいことを…。



「マジで水持ってこ~いだな…」

「水っスか!?」

「いや、なんでもねぇ。やるか!!」



久しぶりの大乱闘。



数人相手に殴られ蹴られ。



殴り返し、蹴りまくり。



俺も光輝に暑苦しい友情感じてんのかねぇ~…。



でも絶対お前の敵はとる。



「虎さんっ、俺もうムリっス!!」

「祭りは楽しめ海里っ!!」



久しぶりの勝利は気持ちがよかった。



京平のハイキックも見れたことだし。



まぁ解決?



「文句あんなら直接俺にケンカ売れ!!」

「はひ…」

「てめぇら俺の下だ。以上」



ガラにもなく熱くなった夏の初め。



少しだけ友情を感じ、なにかを得た気がした。



「熱いからプール入んねぇ?」

「夜な、夜」

「じゃ、0時に学校。解散っ!!」



残り少ない高校生活。



悔いは残さず暴れよう。



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