麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

ソファーでゴロゴロしてたら虎君に呼ばれたからご飯を食べた。



ふたりきりで食卓なんて新婚みたいで嬉しくなっちゃう…。



結婚したらこんな感じかな？



「ドレッシングもっとかけて」

「うん」

「うめぇか？」

「超美味しい。今日の虎君優しいね。お迎えに来てくれたりご飯作ってくれたり」

「下心があるからじゃねぇか？」

「もうしないよ？」

「一緒に風呂入ろうな」



やっぱり虎君はタダじゃ動かないんだね…。



結婚したら体が心配だよ…。



でも毎日虎君といれたら超幸せ…。



「林檎、卒業したら同棲すっか」

「へっ!?」



今ふたりの生活考えてたからビックリ…。



しかも虎君が同棲考えてるなんて…。



「あっ、お前海里と住むの？」

「まだ何も決めてないけど…」

「俺、大学行きながら会社やる予定だし。お前いたら帰ってきてすぐメシ食えるじゃん？」

「それ目的!?」

「ん～…。体目的」

「しない…。結婚するまで一緒に住まない…」

「ウソだって。一緒にいる時間減ったら俺死ぬぞ」



えっ、今めっちゃ嬉しいこと言われた気がする…。