麗しのワイルド ビースト
なんだかんだで完食した虎君は帰るのかと思えばあたしを抱き上げてお風呂場へ…。



40度に設定してあるシャワーがキュッと出された。



「なにしてんだよ、脱げ」

「はぁ…?」

「脱げってば」

「まさか一緒に…?」

「あったりめぇだろ」



強制だねこりゃ…。



あたしがモタモタしてたらガバッと服を脱がされた。



あたしって男のコとお風呂入るような度胸のあるコじゃないのに…。



虎君といたら『恥ずかしい』とか言ってられないみたい…。




「お前さ、少しは恥ずかしがったりしたら?イジメ甲斐ねぇじゃん」

「普通に恥ずかしいんですけど…」

「キャーキャー言うのかと思えば…」



それを期待したんだ…。



でもいまさら裸見せるのなんて慣れちゃったような…。



「あっ、今マンネリとか思った?」

「えっ!?別に!?」

「ふぅん…」

「な、なに…?」

「風呂もアリ?マンネリ解消」



だからそこまで思ってないってばー!!



狂犬じゃなくて野獣だよ野獣…。



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