麗しのワイルド ビースト
それでも頑張って頑張って、7月の終り、第一回再テスト。



「おしっ!!よくやった!!」

「本当!?合格!?」

「一発でクリアしたのはお前と石田だけだ!!」



石田とは翠君のこと。



なにやら翠君もモモと旅行に行くために頑張ったみたい。



「えぇぇぇ~、林檎っちいなくなったら女、あたしひとりじゃね?」

「うん、頑張ってノリちゃん!!」

「超ヤダ~!!でもある意味ハーレム?キャハハハハ!!」



ノリチャン、最後まであなたが理解できなかった。



でもバイバイ!!



あたしは晴れて自由の身~!!



「虎くぅん!!」

「おぅ、どうだった?」

「あたしと翠君だけ自由だよ!!」



迎えに来てくれた虎君に褒めてもらった。



頭を撫でられてご褒美のチョコ。



んんん~!!



気分最高!!



「じゃ、俺は今からパーティだから」

「なんの?」

「ホテル関係の偉いヤツが集まるパーティ。情報もらったり顔売ってくるわ」



そう言った虎君は家にあたしを連れて来たくせにスーツに着替えて出て行った。



置き去り…。



「ただいま帰りました~」

「のぞみチャ!?」



最悪ぅ~~~…。



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