麗しのワイルド ビースト
でも中には知り合いの社長やらご婦人がいて、案外楽に過ごせたパーティ。



終盤に差し掛かった時、ひとりの男が俺の目の前に立った…。



「君が虎之助君」

「初めまして、荒瀬と申します」

「これ僕の名刺。君に興味がある。気が向いたら今度食事でもどうかな?」



興味があるって…。



どっちの意味だ?



俺の考えに興味があるのか、俺の体に興味があるのか…。



ま、まさかそっちの趣味はねぇよな?



「あなた!!勝手に行かないでよ…。あたし苦手なんだから…」

「今虎之助君と話してるんだから黙ってなさい」

「あら、失礼しました。西城の妻です」



よ、よかった…。



昔、男に言い寄られたことがあってからかなりトラウマだから…。



「荒瀬と申します」

「噂通りの美形!!作りモノみたいにキレイね!!」



『失礼が過ぎる!!』



そう言って怒られてる奥さんになんだかホッとした。



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