麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ
気取らない感じで安心できる…。



「それで、話しは戻るんだけど今度食事でも行かないかな？」

「ぜひ、ご一緒させていただきたいです」

「それじゃあ連絡待ってるよ」



そう言って立ち去った紳士的な西条さん…。



名刺をよく見てビックリした。



日本のホテルでいちばんすげぇ…。



全国各地にある有名なホテルのオーナーだった…。



かなり若いやり手の社長とは聞いてたけどあの人が…。



その日は尊敬するくらいの人に話し掛けてもらえた嬉しさを噛み締めて家に帰った。



プクッと膨れっ面の林檎がお出迎え。



リビングでわかった林檎が不機嫌な理由…。



「おかえりなさい、虎之助さん!!」



のぞみが帰ってきた…。



また厄介な…。



俺、もうお前はめんどくさすぎてど～～～だっていいんだよ…。



「虎君はもう寝るんだい!!」

「それは虎之助さんが決めることです!!」

「あたしと寝るんだもんね～!!」

「そういうの、見苦しいですよ？林檎チャン」



ドッと疲れる…。



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