麗しのワイルド ビースト
のぞみは適当にあしらって部屋に戻った。



めんどくさいのはもうごめんだ。



林檎とケンカしたくねぇし…。



「虎君タバコ臭い…」

「吸う人ばっかりだったからな。あんなもんよく吸えると思わね?超臭い」

「でもなんだか超大人っぽい匂い…」



林檎に抱き着かれた。



気づけば風呂上がりっぽい林檎…。



泊まんのね…。



気疲れしてて手ぇ出す気力もねぇよ…。



そんな風に思いながら風呂に入った。



今日俺をバカにしたり笑ったヤツ、マジで後悔させてやる…。



そんな決意を胸に、深夜帰宅の親父を待ってから話し合い。



俺の気持ちは伝えといた。



当たり前のように林檎は寝てて、明日はデートしてやろうかとかやらないかと思ったりして。



俺もそのまま爆睡した。



朝に頭を撫でられてギュッと抱き着かれる感覚…。



目を開けなくても林檎だとわかる…。



「大しゅき~…」

「朝からんなこと言ってっと食うぞ」

「起きてるの?」

「ん~、やっぱ食う…」



朝林檎は健康に良さそうだ…。



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