麗しのワイルド ビースト
なんだか上がるのが惜しくてそのまま林檎が帰って来るまで入ってた。



浴衣の着方もよくわからない俺は林檎に助けを求め…。



「これは死んだ人の着方。こっちが上ね?」



林檎にいろいろ教えてもらうのがなんかしゃくに触る…。



バカなくせに…。



ムカつくからちょっと意地悪してやろうか…。



「虎君丈短いね!!それで特大サイズ?」

「ん、浴衣って便利だな。こんな脱がせ安い服初めて見た…」

「ちょっと!?まだ夕方4時!!待って待って待って!!」



こんな昼間っから盛んねぇよバーカ。



楽しみは夜だろ。



慌てまくる林檎が可愛くてからかいまくってた。



そして夕食は部屋に運ばれて来た豪華料理。



タイの頭が…船に乗ってる…。



「すごいっ!!船盛り!!」

「こちらは女将からでございます」



おぉ、母ちゃんの知り合いっつー人か。



後でお礼しとかなきゃ…。



日本に来てから刺身を食えるようになった俺と、ガキみたいに喜んでる林檎で無理矢理完食。



二人分にしちゃちょっとキツイ…。



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