麗しのワイルド ビースト
静かに花火を見終わった俺達は確実に湯あたり…。



もう死にそう…。



長く入り過ぎた…。



メシ食った後にすぐ敷いてもらった布団の上で瀕死状態。



ダルいったらありゃしない…。



気づけば林檎が先に寝てて、俺もいつの間にか夢の世界。



沢山食っていっぱい風呂に入ったから満足なんだけど…。



締めに林檎を食う予定が台なし…。



まぁこれからも林檎と一緒にいるんだからまぁいいか…。



なんて自分に言い聞かせ、楽しかった旅行を終えた。



残りの夏休みはヒマになったから実家に帰った林檎と、受験勉強に励む俺…。



毎日のぞみと勉強しまくった。



のぞみはのぞみで国際弁護士になるとかって…。



もう俺に残された自由時間は少ない…。



「よぉ!!久しぶり!!」



息抜きに来た翠んちではなにやら気まずい雰囲気で…。



モモが泣いたような形跡あり…。



「俺、来るタイミング間違ったよな?」

「いや、別にいずれバレるし…うん…」

「じゃあなに?」



暗い表情の翠とモモの口から意外な言葉が飛び出た。



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