麗しのワイルド ビースト
無気力にベッドに横になるあたしと、背を向けて勉強してる虎君…。



授業もサボらないみたいだし、毎日ケンカしたってちゃんと勉強してる。



偉いな…。



今日はこのまま泊まり?


「泊まるの?」

「ん~」

「じゃあ虎君の分もご飯だね」

「ん」



集中してる虎君はこんな感じ。



話しかけてもサラッとしか返事が帰って来ない。



だから服を着てキッチンに行った。



最近帰りが遅い海里はケンカに明け暮れてる。



でも気楽だって言ってた。



上下関係がそんなにないし、虎君って軽いノリだから。



地元にいた時より数段楽しいってさ。



よかったね、海里…。



初チャンもいつも海里といるから夜になんなきゃ帰って来ないみたいだし。



1年の中では有名カップルみたい。



でも海里って見た感じ冷たい…。



初チャンばっかり可哀相な感じ…。



そんな事を考えながらご飯を作ってた。



「林檎、俺出て来るわ」

「えっ!?ご飯は!?」

「いらねぇ。今翠から電話来たから話し聞いて来る」



あっ、そっか…。



< 413 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop