麗しのワイルド ビースト
やっぱ俺ってお前にベタ惚れ。



「ご褒美」

「ひ、卑怯!!」

「じゃあな~」



なんか林檎からパワーもらったかも…。



俺が相当屈まなきゃキスできないってのもまた好き…。



あのチビのせいでなにしに林檎のバカクラスまで行ったのか忘れただろーが…。



あっ、英和辞典だ!!



また引き返した俺が耳にしたもの。



「いいなぁ~。あたしも虎とチューしたぁい」

「だ、ダメだもん!!虎君はあたしの!!」

「一晩1万で貸さない?」

「貸さない!!」



クラスの女にからかわれてやがる…。



ま、林檎が楽しい高校ライフを送れればそれはなによりだ。



「一晩500万で相手してやるよ?」

「ちょっと虎君っ!!」

「あははっ!!ウソ。英和辞典貸せよ」

「500万でも貸さないからね!!ちょっと待ってて!!」



俺ってめっちゃ愛されとりますなぁ~。



このまま何もなく付き合って行ければイイけど。



「虎って元カノとかいんの?」

「おぉ、アメリカにな」

「へぇ~、一途だから林檎チャンが初恋なのかと思った~」



初恋…。



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