麗しのワイルド ビースト
気になりすぎたあたしの取った行動…。



尾行。



美人従業員さんの後を着けてしまってます…。



同じフロアじゃなきゃバレちゃうけど…。



どうやら同じフロアみたいで…。



「あっ、いたいた!!」

「悪い…。また迷った…」



久しぶりに聞く生の虎君の声…。



隠れてるから顔は確認出来ない…。



なんか悪いことしてる気分でドキドキして来ちゃったよ…。



「いい加減にしなさいよ!?自分のホテルでしょ!?」

「迷うもんは仕方ねぇだろ…。地図持ち歩くかな…」

「そうしてちょうだい。あたしの仕事の邪魔しないで」



なんか…親しげ…だよね?



タメ口だよ?



「それとその髪とヒゲ!!薄い顔に似合わないからヒゲ剃りなさいよ。髪も伸び過ぎ!!」

「今日キレイにする…」

「それ、昨日と同じシャツじゃないの!?」

「うん…」

「ホント汚い!!」

「今日からちゃんとするって!!」



あたしに気づかない虎君は、隠れてた場所を通り過ぎてエレベーターに乗ってった。



一瞬見えた虎君の顔…。



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