麗しのワイルド ビースト
めちゃくちゃヒゲ生えてた…。



髪もなんだかボサボサな感じで…。



いつもの虎君じゃない…。



なんて言うか…汚い。



いやいやいや、汚いは失礼だから…小汚いと言おう…。



どうしちゃったの虎君…。



それにあのヒト…。



仲よさ気で上司と部下の気がしないよ…。



心配しすぎなんだとは思ったけど、なぜかお昼ご飯が喉を通らなかった。



1ヵ月くらい会ってないあたしと虎君…。



欲求不満じゃないの?



まさかあのヒトと浮気してる!?



だってここ1ヵ月、虎君から卑猥な言葉を聞いてない…。



本当に浮気してたらどうしよう!!



そんな風に考えてたらあっと言う間に約束の時間…。



気が重いけど行くしかないわけで…。



「いらっしゃいませ川崎様」

「京へっ!?」

「客と従業員!!」

「は、はい…。いらっしゃいました…」

「こちらへ」



京平の変貌ぶりにもビックリ。



ダブリエ姿が似合ってる…。



まだまだ下っ端のくせになんだかすごくこの雰囲気がお似合い…。



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