麗しのワイルド ビースト
しばらく放置された。



離れた場所で、誰となにを話してるのかなんてわからない…。



そしてあたしもどう対応したらいいかわからない…。



そんなことを考えてたら、ギュッと後ろから抱きしめられた。



ぬぁぁぁぁ!!



「お前の部屋?それとも俺の部屋?」

「ど、どっちでもいい…」

「じゃあ林檎の部屋に行こうか」



超いい匂いがする…。



シャワー浴びたのかな…。



エレベーターに乗ったら乗ったで誰もいないからって壁にぐいぐい押され、肩には両手が乗ってて…。



ち、近い…。



「監視カメラで見られてない?」

「ここ、死角。していいよな?キス」

「へ、部屋に行ってからにしよう?」

「俺我慢出来ない」



あたしの顔の位置まで屈む虎君…。



この優しさが好き…。



「待って…」

「やべぇ…マジで林檎だ…」

「ん?なにそれ」

「妄想ばっかしてた。お前の裸…」



本気っぽくて心臓がキュ~ンとなる…。



もう虎君の好きにして?



でも虎君…余裕なさそう…。



また嬉しくなっちゃうよぉ~…。



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