麗しのワイルド ビースト
【虎之助】



マジで林檎だ…。



夢にまで見た林檎がいる…。



相変わらずカワイイし髪の色が少し明るくなってるし…。



いつの間に染めたんだよ。



林檎は俺の手の中でぬくぬくしてりゃあいいのに…。



さらにカワイくなってどうするわけ?



エレベーターを降りて林檎の部屋に入った。



眩しいくらいの赤の中に林檎がいる…。



やっぱ赤が似合う…。



部屋に入った途端、俺に抱き着いて動かない。



泣いてんじゃねぇかと思って顔を上げさせたら涙を我慢してた。



そんなに我慢させたか?



俺もめっちゃ我慢してたけど。



これからは毎日会える…。



「俺のこと好き?」



コクコク頷く林檎がまたカワイくてもう我慢の限界。



さっきシャワー浴びたしヒゲも剃った。



「寸止めナシな?」

「うん…」



ポロッと涙を流した林檎を抱っこしてベッドに降ろした。



悪いけど今日は手加減ナシだ。



話しなんか後でいい。



今はお前にもっと触りたい…。



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