麗しのワイルド ビースト
ヤバイヤバイ…。



顔が熱い…。



「1回でやめようと思ったけど…お前が挑発したんだからな」

「へっ!?ボタン外さないでよ!!」

「林檎」

「はい?」

「マジ…大好き…」



あぁ、その顔はやられちまったか。



ってことは何しても大丈夫だな。



「ひ、卑怯だ…。前払い…」

「よくわかってんじゃん。でももう喋んな」



こんなに近くにいるのに今は触らなきゃ満たされない。



俺の中に取り入れたい…。



会えなかった分、ずっと触れ合ってたい…。



「壊れ…ちゃうっ」

「壊すつもり…」



どこにも行けなくなって、ズットこの部屋に引きこもってしまえばいい…。



俺の目にしか写らなくていい。



俺の指に絡む髪も、潤んだ目も、シーツを握る手も…。



細い体も赤い唇も小さい足も…。



全部俺のだから。



きっとこれって林檎のこと、愛しちゃってる。



「キスして…」

「ん、愛してる…」

「あたしも…」



当たり前だバカ。



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