麗しのワイルド ビースト
そんな俺の夜メシ…。



慌ててキレイにして駆け付けたホテル内のレストラン。



「すいません!!お待たせしてっ!!」

「いや、今来たとこだから」



パーティで会った日本のホテル王、西条さんが俺に会いに来た。



忙しすぎてすっかり忘れてた…。



「ずいぶん変わったね、雰囲気」

「相当改装しましたからね。赤字覚悟で」

「巻き返す自信はあるの?」

「そりゃあありますよ。じゃなきゃこんなに力入れないですから」

「好きだなぁ~、君の強気なとこ」



親父は潰してもいいと言った。



これは単なる社会勉強だと…。



でも俺はそんな感覚で人の上に立つつもりはない。



きっと親父は俺に負担をかけないように言ったんだろう。



「君を見込んでこれからも長い付き合いをしたくてね。君は敬遠されてるみたいだけど」

「若いからでしょうね。でも俺、経営に関わってから8年ですよ?」

「じゃあ10歳から?」

「アメリカのデカい車会社買収したの、12歳の俺ですから。表向きは父ですが」

「あははっ!!やっぱり君は最高だ!!」



認めてくれる人がいる。



俺、仕事も私生活も頑張る!!



< 450 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop