麗しのワイルド ビースト
気まずい車内は英語の曲がずっと流れてて、喋らない虎君のせいと入学式で緊張した疲れでいつの間にか眠ってた。



肌寒さに目を覚ますとホテルの駐車場…。



隣に虎君がいない代わりに車のキーと小さな箱がレザーシートの上に乗ってた。



なに、コレ…。



恐る恐る箱を開けるとビックリするもの。



『TORA&RINGO』



裏に彫られた名前と今日の日付…。



シンプルなデザインの指輪だった。



極端に手もちっちゃいあたしの指に合うサイズ…。



嬉し過ぎて車を飛び出した。



でも怒られたくないからちゃんとカギもロックして。



虎君はきっと部屋だっ!!



勢いよく部屋を開けるとキレイ過ぎる森谷さんと虎君。



「お目覚めみたいね、林檎チャン」

「こ、こんにちはっ!!」

「入学式はどうだった?」

「味気なかったです!!」



結構仲良くなった森谷さん他愛もない話しをした。



まだ不機嫌な虎君…。



森谷さんが出てった瞬間抱き着いた。



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