麗しのワイルド ビースト
無言で頭を撫でる虎君にちょっと安心…。



「ありがとう…」

「お前にやったつもりはねぇよ。返せ」

「えっ!?」



右手に持ってた箱を取られた。



名前入りだったのにくれないの!?



初めての指輪なのに…。



「ごめんなさいしたらあげてもいい」

「さっきしたよ…」

「ダメ。愛が感じられねぇから」

「好きだよ!?世界一大好き!!忘れてたのは本当にごめんなさい…」



その時気付いた。



虎君の右の薬指に同じデザインの指輪があること…。



まさかお揃いで?



虎君の嫌いなお揃いっ…。



「泣きそう…」

「意味わかんね。右手出せ右手」

「はい…」



右手の薬指に指輪を着けてくれた。



ヤバイ、嬉しすぎるっ!!



「ありがとう!!」

「じゃ、お返しは感謝の気持ちを込めたキスで」



大、大、大、大、大、大大大大だぁぁぁぁい好きっ!!



虎君にキスしたら掴まった。



そのままカーテンだけで仕切られたベッドルーム行き…。



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