麗しのワイルド ビースト
ポスッと布団に投げられ、シャツを脱いだ虎君が覆いかぶさって来る…。



スーツのボタンをプチプチッと外し、慣れたように手は服の中。



まだ真っ昼間だよ…。



「口開けろよ」

「声…出ちゃう…」



からムリ。



容赦なく侵入してくる舌…。



虎君のキレイな手に触られ慣れてる体はいまだに一々反応する…。



「わかってねぇよ…。俺がどんだけお前のこと思ってんのか…。知らねぇヤツに着いてったりすんなよ?」



あぁ、そっか。



不機嫌だったのはあたしが記念日を忘れてただけじゃなく、虎君のいない場所に行くあたしを心配してるんだ…。



嬉しいヤキモチに似た感情…。



そんなにあたしが好き?



思ってても聞けないことを心の中で何度も尋ねた。



その度に虎君の顔から応えをもらってる気がして…。



嬉しくて嬉しくて…。



「虎君っ…」

「ん?」

「もっとぉ…」



自分から虎君を求める。



あたし、虎君に愛されてるみたいです…。



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